ご挨拶

日常

絵画のものがたり

2018年5月、夫は前頭側頭型認知症および進行性核上性麻痺と診断され、今も闘病中です。

コロナ禍でもあり、展覧会をひらくことは難しい現在、ホームページで夫の作品を紹介していくことにしました。

絵に関して全くの素人ですが、絵画には物語があると思っています。たとえ即興で描かれたものでも、それは作者の物語の積み重ねの上に描かれたものだと思うのです。

かつての震災のおり、多くのミュージシャンがあらこちらで歌声をあげ、私たちを力づけてくれました。夫はテレビでその映像を見ながら「こんな時、絵は力がないなぁ」と呟いていました

たしかに音楽のような即効性を持つ絵画は多くないかもしれません。でも今の時期、絵を見ること、その絵の物語を感じること、そしてそこに自分の物語を重ね、新しい物語を紡いでいくことは、私に少しの勇気を与えてくれます。

ブログを通して、私が見てきた夫の絵画の物語をお伝えしていきたいと思います。