「神の手」シリーズ
油断ならない遊び心
小説の挿絵として製作したコラージュ作品に、作家の久坂部羊さんが文章を寄せてくださいました。
「油断ならない遊び心」と題された紹介文を夫は大層喜んで、「そうそう、このタイトルみたいな絵を描きたいんだ」と言っていました。
『油断ならない遊び心』
「神の手」の挿絵は、自然木の木目や凹みを生かした彩色コラージュです。大胆な構図と色彩に加え、金魚や卵、楽譜などが、まるで謎解きのように配されています。見ているうちに、そのおかしみ、愛らしさに引き込まれ、いつの間にか、太陽、月、雲の流れる壮大な空間へと誘われます。弁当箱ほどの小さな画面が、果てしない世界に変貌したとき、わたしたちの心は無意識の抑圧から解放されるでしょう。